人気の高いたるみ治療ハイフ(HIFU)。
試してみたいけど、やはり気になるのは痛みですよね・・・!
ハイフは痛いとよく耳にしますが、はたしてどのくらいの痛みなのでしょうか?
痛みを理解して上手にハイフを受けていただけるよう、解説いたします。

ハイフ(HIFU)の痛みってどんな痛さ?

ハイフで感じる痛みは大きく分けて2種類あります。
一つ目は、高出力の超音波エネルギーによる「熱さの痛み」、二つ目は「骨に響く痛み」です。

もちろん感じ方には個人差がありますが、一般的に皮膚が薄く骨に近い部分ほど痛みが強く出る傾向にあります。また脂肪が薄い部分も痛みは出やすいと言われています。

熱さの痛み

ハイフは超音波を照射し熱を発生させて筋膜へ届けるため、肌表面や皮膚の奥がチクチクしたり熱さを感じるので、痛みとして感じる方もいらっしゃいます。
実際に施術を受けた方は「針で肌をツンツンされているような感じ」と表現されていました。

骨に響く痛み

超音波を吸収して生じる熱反応が原因で起こります。
皮膚深層から筋膜にかけて合わせる焦点が深いほど、吸収されなかった超音波が一部骨まで届きます。骨の表面には骨膜があるのですが、骨膜には知覚神経が通っているので、超音波がその骨膜にカチンと当たった際に痛みを感じてしまいます。
骨に近い部分ほど痛みを感じやすいと言われているのは、このためです。

ハイフ(HIFU)の痛みのレベルはこれで決まる!

たるみを気にする女性

ハイフの痛さのレベルは以下の要因で左右されます。

照射する深さ

まずは照射する深さです。

骨に響くような痛みは、筋膜に吸収されなかった超音波が骨膜の知覚神経に触れると発生するので、基本的に施術する箇所が骨に近いほど痛みを感じやすいです。

例えばハンドピースも1.5mm3.0mm4.5mmを使い分けて皮下組織から筋膜層までの幅広い深さに対応していますが、4.5mmのハンドピースは骨の近くまで超音波が到達するので、筋膜に吸収されず骨に到達する超音波が多くなります。

出力の強さ(照射パワー)

ハイフの痛みは、出力の強さによっても左右されます。

強い出力で照射すれば大きな効果は見込めますが、痛みが強くなってしまいます。

だからといって大きな効果を期待してむやみに強い出力で照射すると、痛みを伴うだけでなく、腫れやむくみ、ひどい場合はやけどに繋がることもありますので、無理は厳禁です。適切な出力で施術を受けることが大切です。

皮膚や脂肪の厚み(照射部位)

皮膚や脂肪の厚みも、痛みの強弱に影響します。

皮膚が薄い部分は、照射の熱の影響を受けやすく、ヒリヒリとやけどのような痛みを伴う方が多いです。

またハイフには脂肪溶解作用もありますので、皮下脂肪を狙って照射した際にあまりにも脂肪が薄い場合は、脂肪周辺の臓器に影響が出たり、骨に超音波が当たりやすくなり痛みを伴うことがあります。

しかも脂肪が少ない方がハイフを受けると、痛みを感じやすいだけでなく頬がこけて見えてしまう事もありますので、注意が必要です。

照射部位によっても痛みの感じ方は異なります

照射する深さや出力の強さなどでも痛みの度合いは左右されますが、照射部位によっても違ってきます。

照射部位の説明とともに痛みの感じやすさの理由もご紹介します。

チリチリとした痛みや熱感を伴います。特に頬骨辺りが一番痛みが強いと言われています。

歯にズキズキッとくるような、骨に響く痛みを感じる方が多いです。

目元・目の周り周辺

目の周りや眉下は皮膚が薄くとてもデリケートな部分です。こちらも皮膚が薄いので痛みを感じやすい場所です。

超音波の照射熱によって、ヒリヒリしたりチクチク刺されるような痛みがあります。そのかわり骨に響くような痛みは感じにくいです。

出力がそこまで強くなければ、多くの方の場合、麻酔なしで施術できる程度の痛みなのでご安心ください。

あご下

あご下は痛みを感じやすい部位です。

痛みを感じやすいと言ってもあご下は脂肪がたまりやすい部位なので、骨に超音波が当たる痛さはそれほど感じません。

脂肪の量にもよりますが、どちらかというと超音波の照射で発生するジーンとした熱感を感じます。我慢できないほどの痛みではないので、ご安心ください。

フェイスラインの骨部分

フェイスラインの骨部分にあたると、骨に響くような痛みを感じます。

フェイスラインのもたつきを、脂肪を落とすことで輪郭をハッキリさせたい方や、リフトアップさせるためにフェイスラインへの照射をお考えの方は、痛みを考慮しておきましょう。

特に痩せている方は脂肪が少なく、超音波がフェイスラインに当たりやすいので、骨に響くような痛みを感じやすいので注意してください。

ボディ

一般的に、体は顔よりも痛みが少ないと言われています。

痩せている方のほうが脂肪は少ないため痛みを感じやすく、多くの場合はじんわりと暖かみがある程度の軽い刺激です。

ハイフ(HIFU)の痛みはいつまで続くの?

施術中の痛みは骨に響くような痛みや照射の熱さでチクチクした痛みを感じるのが分かりましたが、照射後はどうなのでしょうか。

術後の痛み

照射直後には痛みは特にありませんが、軽い熱感やジーンとした感覚が伴うことがあります。

人によっては赤みや火照りが出てきます。

翌日

熱感は引いてほぼ痛みはなくなりますが、若干の鈍痛が残る場合があります。

~数日後

筋肉痛のような痛みや、重く疲れた感じが数日~数週間続き、1ヶ月ほどかけて徐々に治まっていきます。

痛みが強い方が、効果があるの?

出力を高くすればそのぶん痛みも強くなり、出力を高くすればするほどリフトアップ効果も期待できます。

ただし、そのぶん腫れや赤み、肌トラブル、合併症といった副作用のリスクも上がってきます。また痛みが強くてつらい思いをすると、治療へのモチベーションが落ちて続けられなくなることも。

単純に「痛みが強い=良い」というものではありません。

より高い効果を得たいからといって、強い痛みや熱さを感じたときは我慢しすぎずお声がけください。 

「痛みがない」と謳っているクリニックがあるけど本当?

比較的に新しい機種になると痛みが軽減されるよう開発されてきてはいますが、全く痛みがないというのは難しいです。

出力の程度にもよりますが、超音波のエネルギーを照射している以上、刺激は与えられています。

実際に治療を受けられた患者様の多くは、「我慢できる程度の痛み(熱さ)だった」とおっしゃっています。

なかには「全然痛くなかった」とおっしゃる方もいらっしゃいますが、これまでご紹介してきたとおり、痛みの強さは「照射部位」「脂肪の厚さ」「出力の程度」によっても変わってきますし、痛みの感じ方は人ぞれぞれ個人差がありますので、その点を理解して施術を受けると良いでしょう。

できるだけ痛みを抑えたい!

ここまでハイフには痛みを伴うことを紹介してきましたが、いくら綺麗になるためとはいえ、痛みを我慢するのはつらいもの。

できるだけ痛みをおさえられる方法はないのでしょうか。

出力を調整してもらう

HIFUハイソニック

もし治療中に強い痛みを感じてつらい方は、部分的に出力を調整してもらいましょう。

医療用のハイフは、機械の中では最低出力でも、肌にとっては高い熱エネルギーを与えています。
強い出力の方が効果が高いと思われている方も多いですが、照射部位の皮膚に合った出力で施術をすることが一番です。
お顔の中でも皮膚によって厚みのある部分、薄い部分、皮下組織の厚みなども含めて、肌質は皆さま異なるものです。
施術時の看護師も、痛みや肌の反応を見ながら照射をしておりますが、強い痛みがある場合は施術する看護師に伝えて、出力を調整してもらいましょう。

医師・看護師は、皮膚の状態や脂肪量、たるみの度合いに合わせて出力を調整していますので、先ずは医師の最適だと思われる出力に任せて照射をしていき様子を見てみてください。
それでも痛みが強い方は、出力を調整してもらうことで施術を続けられたりしますので、治療中であっても遠慮なくお申し出ください。

経験豊富なクリニックを選ぶ

ハイフで感じる骨にひびく痛みの場合は、実は照射する角度を調整することで、なるべく痛みを感じないよう工夫することができます。

経験豊富な施術者であれば、痛みを感じ易い部位を把握しているので、照射前に指摘してくれます。痛みが心配な方はあらかじめ伝えておくと良いでしょう。

また、人によって皮下脂肪の厚みや筋肉、靭帯の場所や神経の走行位置も違ってきます。

エルクリニックではそういったことも考慮に入れ、患者様にとって最適なショット数、照射出力で施術を行っています。

どうしても痛みが強い場合、どうする?

痛みの感じ方は人それぞれですし、その日の体調やコンディションによっても左右されます。
痛みに敏感でどうしても痛みが心配という方は、ハイフの取り扱いを熟知している医師に相談すると良いでしょう。
普段からハイフを取り扱っている経験豊富な医師であれば、その時のお肌の状態に応じてハイフの照射設定を調整してくれます。

当院では、毎回医師の診察のもと細かい設定を調整いたしますので、痛みに関する心配をお話してくだされば、最大限痛みを軽減できるよう出来る限り配慮いたします。

また1.5mmといった浅いカートリッジを使用した「ハイフソニックシャワー」というメニューもご用意しています。
こちらは皮膚の深いところではなく表皮のすぐ下にある真皮層にアプローチしますので、痛みの感じ方も比較的軽減されます。
おでこや顎、顎下、頬などお顔全体に照射可能で、皮膚表面がタイトニングされますので、小じわやハリの改善に繋がります。
こういったメニューも選択にのひとつにしても良いでしょう。

ハイフ(HIFU)は腫れる?

ハイフ(HIFU)は基本的に腫れない治療ですが、まれに顔が腫れているようなむくみが起こる人もいらっしゃいます。

ではどのような方が腫れてしまう可能性があるのでしょうか。

強い出力で照射した場合

まず高出力で照射すると腫れやすい傾向があります。

いわゆるタンパク組織に熱を与えて温度を変化させることにより構造を変化(熱変性)させるわけですから、どうしても炎症と腫れは組織では起こります。その影響が見た目に見えているかどうかです。

高出力にすればするほど、照射の際に発生する熱の温度も高くなり、肌へのダメージが大きくなるため、腫れる可能性が高くなります。

ただ一週間程度で治まり、むくみが取れた後は高い引き上げ効果や小顔効果を実感することができます。

ハイフ(HIFU)で腫れやすい人

特徴としては、身体は痩せているけど顔に脂肪が多くついているような方は腫れてしまう傾向があります。脂肪が多い方は熱変性の影響が大きく出てしまうためです。

腫れてしまっても通常は一週間程度で引いていき、その後は高いリフトアップ効果を感じられるようになるのですが、脂肪の多い方がハイフを受けた場合、大きく腫れてしまったり腫れが引く時間が長くかかったりすることもありますので注意してください。

もし1ヶ月以上経過しても腫れが引かないようであれば、念のためクリニックを受診するのが安心でしょう。

ハイフ(HIFU)の副作用・リスク

  • まれに赤みや腫れが出てしまう場合がありますが、通常は2~3日でおさまります。
  • 照射後にほてり感や筋肉痛のような鈍い痛みが部分的に1週間ほど出る場合があります。
  • 固いものを食べたり口を動かす時に違和感が出る場合があります。

施術後に控えること

施術当日は、身体を温めすぎないよう激しい運動や飲酒、長時間の入浴は控えてください。

施術後1週間はマッサージやコルギなどは避けてください。

基本的に乾燥し紫外線を吸収しやすくなっているので、保湿や日焼け対策はしっかり行いましょう。

痛みが続くときは・・・

痛みの持続期間にも個人差がありますが、ほとんどの方は数日~1ヶ月程度で治まります。

術後の痛みは耐えられる程度のものなので心配はいりませんが、違和感があったり、1カ月以上たっても痛みが治まらないようなら、クリニックを受診しましょう。

各ハイフ(HIFU)施術の詳細ページはこちら

エルクリニックでは院長監修のもと当サイトを運営しております
このページは「医療広告ガイドライン」に基づいた客観的かつ正確な情報をお届けするため、院長監修のもと制作しております。


銀座エルクリニック院長 簡野晃次

日本医科大学医学部 卒業
銀座エルクリニック 院長
医療法人社団友輝会エルクリニック 理事長
日本形成外科学会 所属

 

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