年齢を重ねるとともに目の下のたるみがだんだん気になってきますね。
目元のコンディションはお顔の印象を大きく左右します。実年齢よりぐんと老けて見られたり、疲れているように見えたり、不健康に見えてしまったり。
若い頃はふっくらハリのある目元だったのに、気がついたら目の下にたるみができてしまいショック・・・。
そんな方向けに、その原因や対策、解消法などをご紹介いたします。
目の下のたるみの原因とは?
目の下のたるみの原因とは?
皮膚の老化、ハリ・弾力の低下目の下のたるみの大きな原因は皮膚の老化です。
皮膚が老化すると、ハリを維持するコラーゲンや肌の弾力を維持するエラスチン、水分を保持するヒアルロン酸が減少するため、皮膚の弾力や柔軟性が低下し、お肌がたるみます。
また紫外線のダメージを受けると、皮膚の乾燥や老化に繋がります。
特に紫外線A波(UVA)は波長が長いため、真皮層にあるコラーゲンやエラスチンまで届いて変性させてしまいます。その結果、コラーゲンやエラスチンが減少し肌のハリが失われ、やがて目元にたるみを引き起こすのです。
紫外線は良く晴れた屋外だけでなく、室内にいてもガラスを通過しますし、曇りの日でも強く降り注いでいます。曇りの時でも雲の間から太陽が出ている場合は、雲からの散乱光が加わるため、快晴の日より紫外線量が多くなることも。
曇りの日だからと言って油断するのは、お肌のためには禁物です。
目元の筋力の低下、眼窩脂肪の突出
目の周りを覆っている「眼輪筋」の衰えも原因の一つです。
眼輪筋は通常、眼球をクッションのように支えている眼窩脂肪(がんかしぼう)が前に出てこないように押し込める役割をしています。
加齢によって筋力が低下して緩んでくると、眼窩脂肪や目の下の皮膚を支えられなくなり、眼窩脂肪が眼輪筋を押しのけて前に押し出されるかたちとなり、目の下のたるみが発生してしまいます。
まばたきの減少
加齢だけでなく、生活習慣もたるみを引き起こす原因として挙げられます。
特に目の下のたるみに繋がりやすいのは、まばたきの減少です。
日頃からパソコンやスマホの長時間使用などで目を酷使していると、ついついまばたきの回数が減り、眼輪筋が衰えやすくなります。
またまばたきは、目の周りの血行を良くしたり、リンパの流れを促進する効果もあります。まばたきが減ると血行やリンパの流れが滞り、目の下の筋肉や皮膚に栄養が届かなくなったり、老廃物が溜まるなどのマイナス要因に。
日々の生活習慣
日々の生活習慣の中にも、目の下のたるみを引き起こす原因が潜んでいます。
例えば睡眠不足もその一つ。
睡眠不足によって自律神経が乱れると、成長ホルモンの分泌量が低下します。成長ホルモンとは熟睡時に分泌されるホルモンのことで、細胞の新陳代謝を促し、細胞の回復をサポートする働きがあるのですが、正常に成長ホルモンが分泌されないことで、代謝の力が衰え皮膚の回復が正常に行われず、ハリや弾力の低下に繋がります。
また目を強くこすることも目の下のたるみの原因に。
目が痒い時や洗顔・クレンジングの時などに、強く目をこするくせがある方は要注意です。目元の皮膚は非常に薄くデリケートです。なるべく刺激を与えないよう気をつけましょう。
目の下のたるみをセルフケアする方法
目の下のたるみを予防するには、日頃からご自身でケアをしていくことが大切です。
ある日鏡をふと見たら「目の下がひどいたるみになっていた」という事にならないように、日常生活の中で出来ることから取り入れていきましょう。
眼輪筋エクササイズ
眼窩脂肪や目周りの皮膚を支えている眼輪筋を鍛えるエクササイズをして、たるみを予防しましょう。
加齢による眼輪筋の衰えは比較的に緩やかではありますが、意識的に使わないと衰えてしまいます。
簡単にできますので、少しずつでも毎日継続して行うことをおすすめします。
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額が動かないように手のひらで軽く押さえる
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ギュッと両目をつむる
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5秒間そのままキープ
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目を大きく見開いて5秒間キープ
これを1セットとし、1日5セットを目安に行いましょう。
適切なUVケア
日差しの強い春~夏にかけてはもちろんですが、秋冬も決して紫外線を浴びないわけではありません。
また屋内にいても窓ガラスから紫外線を浴びたり、目からも紫外線は吸収されますし、知らず知らずのうちに紫外線を浴びているものです。
日焼け止めクリームや日焼け止めサプリメント、帽子やUVカットのメガネ・サングラスを使うなど、紫外線対策を小まめに行いましょう。
目まわりマッサージ
筋肉の緊張をほぐしたり、血流やリンパの流れを促進するよう、目の周りをマッサージするのも有効です。
ただし、目元の皮膚は非常に薄くデリケートなため、強い力で行わないように注意してください。ホットタオルや蒸しタオルなどであらかじめ目を温めておいたり、目元専用のクリームを塗りながら優しく丁寧に行いましょう。
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まぶたを閉じ、親指と人差し指で左右の目頭を軽く押さえる
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もう片方の手の薬指を目頭に当てて、目尻に向かってまぶたを優しくマッサージする
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5回繰り返したら、反対の目も同じように②を行う
洗顔・クレンジングの際は優しく
洗顔やクレンジングの際、目をゴシゴシこするのはご法度です。
メイクを綺麗に落としたいため、ついつい力を入れて擦ってしまうという方も多いのではないでしょうか。
目の皮膚は非常に薄いため強い刺激を与えると、まぶたの筋肉が伸びてしまったり、たるみを助長する危険性があります。
アイメイクを落とす際は、アイメイク専用のクレンジングを使用してコットンで優しくオフしましょう。
目が痒い時、眠い時もついつい擦ってしまわないように、日頃から意識しておくといいですね。
目元のケアをしっかり行う
デリケートな目元は、皮脂腺も少なく特に乾燥しやすい場所です。保湿効果の高いセラミドやコラーゲン、ヒアルロン酸などが配合された化粧品で丁寧にケアしましょう。
また目元専用のパックやアイクリームを普段のケアにプラスするのも有効です。
目元のたるみだけでなく、小じわ対策やハリ・透明感をもたらす成分など、様々な有効成分が配合されたパックやアイクリームが販売されていますので取り入れましょう。
集中的に保湿することで乾燥を防ぎ、目元にハリと弾力をよみがえらせるサポートをします。
目元のクマ対策にもなって若々しい印象に。
目の下のたるみの治療方法
エルクリニックでは、目の下のたるみの治療方法をいくつかご用意しております。
サーマクールアイ
サーマクールアイは、高周波(RF)を用いてたるみやしわを改善するサーマクールCPTの目元専用メニューです。
通常のサーマクールCPTでは、熱エネルギーが深く到達して眼球にダメージを与えてしまうため、目元専用のチップを使用して目周りにアプローチします。
真皮層内のコラーゲンが高周波(RF)の熱により収縮することで、まぶたのたるみや目尻の小じわを強力に引き締めて改善します。
48時間以内に肌のハリを感じられる即効性があり、治療後から6ヶ月ほど引き締め効果が持続します。
お顔全体とのセットメニューも充実しております。
fa-arrow-circle-rightサーマクールアイの詳細はこちら
ヒアルロン酸注入
ヒアルロン酸は元々人の体内(皮膚や関節など)に存在する成分ですが、年齢を重ねるとともに減少していきます。その結果、肌の保水力が低下しハリが失われて、しわやたるみの原因となります。
ヒアルロン酸を直接皮下に注入し肌にボリュームを出すことで、表皮が押し上げられ、ほうれい線や目の下のたるみ・しわなどをふっくら解消し若々しい印象を目指します。
当院では麻酔が含まれたヒアルロン酸を使用しているので痛みが苦手な方でも治療を受けていただくことができます。
fa-arrow-circle-rightヒアルロン酸注入の詳細はこちら
高濃度W-PRP療法 ※銀座院のみ
W-PRP療法は、ご自身の血液から採取したW-PRP(多血小板血漿)を、気になる部位へ注入することで、皮膚細胞を新しく再生し、ツヤとハリに満ちた肌へと導く治療です。
しわやたるみ、老化がが気にな部部位にW-PRPを注入すると、多量の成長因子が放出されます。成長因子の働きかけで皮膚細胞が新しく再生されることで肌にハリが生まれ、しわやたるみが改善されます。
ご自身の血液を使用するので、アレルギーの心配もいらず、自然でナチュラルな仕上がりになります。
fa-arrow-circle-right高濃度W-PRP療法の詳細はこちら(銀座院)
その他の治療
上記の施術は全顔の施術ではありますが、施術前に医師にご相談いただければ、気になる部分を集中的に施術することが可能です。
顔の皮膚はつながっているため、気になる部分以外の照射も行うことで、結果的に部分的な引き上げ効果を出すことができます。
目元をピンポイントで気にされている場合でも、状態によっては顔全体を照射し全体を引き締めつつ、気になる部分に集中的に照射をした方が仕上がりがきれいにみえる場合がございますので、照射方法などはご提案させていただきます。
目の下のたるみ治療の流れ
- ご予約 当院は完全予約制となっております。初めての方は予約フォームから、既存患者さまはお電話にてご予約ください。 ※初めての方でもご予約をお急ぎの方は、お電話でも承れます
- ご来院・受付 受付カウンターにてご予約名をお伝えください。保険証の提示は必要ありません。
- 診察・カウンセリング ドクターによる診察・カウンセリングを行います。 症状を拝見し、最適な治療をご提案いたします。気になることは何でもご相談ください。
- 治療 治療内容とご料金にご納得いただけましたら、早速治療を行います。 ※治療は後日でも可能です。
- 終了 お疲れ様でした。治療後の注意点などを確認してご帰宅ください。
目の下のたるみ治療の術後経過イメージ
サーマクール、HIFUの場合
当日
赤みはわずかで、熱がこもったような温かさはあります。腫れはほぼありません。
照射時に熱を加えていき、皮膚に熱が加わることによる即自的効果で目の周囲が引き締まります。
1か月以降
その後1、2か月かけて熱が加わった組織が、新しい皮膚を作ろうと再構築が始まり、より引き締まった状態へと変化していきます。
半年~1年
良い状態が少しずつ元に戻っていきます。
ヒアルロン酸注入の場合
当日
気になる部分にヒアルロン酸を注入し、しわやへこみが気にならなくなります。
赤み、は軽度。1cm弱の内出血が出る場合もあります。
お化粧は翌日よりしていただけます。
翌日~1週間
注入部位が肌の水分を含み、肌になじみその後定着していきます。
内出血が出てしまった場合でも、1~長くても2週間で引いていきます。
2週間以降
内出血も次第に落ち着き、ヒアルロン酸は定着していきます。
高濃度PRPの場合
当日
気になるしわの部分にPRPを注入し、当日は多少のふくらみがあります。
自分自身の組織であるため、数時間の時間の経過とともになじみ、ふくらみは軽減していきます。
内出血がある場合は冷やしていきます。
翌日~1週間
多少の腫れがあります。内出血がある場合は2週間程度で落ち着きます。
PRP注入部の皮膚が、PRPの血小板の注入の反応として内出血後の黄色味をおびていきます。
この状態も2週間程度で落ち着いていきます。
3週間以降
PRPの効果で小じわの改善がみられていきます。
目の下のたるみ治療の注意点・副作用
サーマクールアイの副作用・注意点
治療直後より、熱感・発赤が出ることがありますが、数時間~数日で落ち着きます。
刺激の強い入浴剤や、熱い入浴は避け、ぬるま湯での入浴やシャワー程度で済ませてください。
岩盤浴、サウナ、激しい運動などはお控えください。
ヒアルロン酸注入の副作用・注意点
注射針によって、内出血を伴うことがありますが、数日で引いていきます。
注入部分は2~3日ほど強くこすったり揉んだりしないように注意してください。
入浴は可能ですが発汗しない方が良いので、ぬるま湯での入浴やシャワー程度で済ませてください。
高濃度W-PRP療法の副作用・注意点
注射針によって、内出血を伴うことがありますが、数日で引いていきます。
注入量を誤ったりすると、しこりが生じる場合があります。
注入部位の積極的なマッサージはお控えください。
目の下のたるみに関するよくある質問
サーマクールアイのよくある質問
ヒアルロン酸注入のよくある質問
高濃度W-PRP療法のよくある質問
お問い合わせはお電話にて承っております。
銀座エルクリニック院長 簡野晃次
日本医科大学医学部 卒業
銀座エルクリニック 院長
医療法人社団友輝会エルクリニック 理事長
エルクリニック医師 木山麻衣子
筑波大学医学群医学類 卒業
東京大学医学部附属病院 形成外科
埼玉医科大学総合医療センター 形成外科・美容外科
東名厚木病院 形成外科・美容外科
虎ノ門病院 形成外科
所属学会
- 日本形成外科学会
- 日本乳房オンコプラスティクサージェリー学会
- 日本創傷外科学会
資格
- 日本形成外科学会認定専門医
- 乳房再建用エキスパンダー/インプラント責任医師
- アラガンジャパン ボトックス認定医
- アラガンジャパン ジュビダームビスタ認定医
fa-arrow-circle-right医師紹介ページはこちら
論文発表
年代 | 雑誌名 | タイトル | 著者 |
---|---|---|---|
2011 | 『脱毛よさらば!―発見!新発毛メカニズム』 | 簡野晃次 | |
2023 | 日本形成外科学会会誌 43 (2) | 難治性下腿潰瘍の治療中に発症したメトロニダゾール誘発性脳症の2例 | 木山麻衣子 |
学会発表
年代 | 学会名 | タイトル | 発表者 |
---|---|---|---|
2019 | 第62回 日本形成外科学会総会 | 「歩行障害と排尿障害を呈した外陰部巨大脂肪腫症の治療経験」第7回 日本乳房オンコプラスティック | 木山麻衣子 |
2019 | サージェリー学会 | 「乳頭乳輪再建後の新しい乳頭保護材の開発」 | 木山麻衣子 |
2020 | 第63回 日本形成外科学会総会 | 「Development of a new nipple guard after NAC reconstruction」 | 木山麻衣子 |
2020 | 第29回 日本形成外科学会基礎学術集会 | 「脂肪腫の解剖 脂肪腫は神経血管束周囲で発生する」 | 木山麻衣子 |
2020 | 第8回 日本乳房オンコプラスティックサージェリー学会 | 「乳輪乳頭再建術後の新規乳頭保護剤の開発」 | 木山麻衣子 |
2021 | 第26回 形成外科手術手技学会 | 「新規乳頭保護剤Nipple Shapeの開発と使用経験」 | 木山麻衣子 |
2021 | 第64回 日本形成外科学会総会 | 「新規乳頭保護剤Nipple Shape 開発と使用経験」 | 木山麻衣子 |
2021 | 第65回 日本形成外科学会総会 | 「下肢難治性潰瘍の治療中に発症したメトロニダゾール脳症の2例」 | 木山麻衣子 |